古銭の販売は個人でしてもいいの?リサイクルショップ/フリマアプリ/買取業者を比較!

かなちゃん
古銭っていわゆる【お金】ですよね?お金って自分で付加価値をつけて売ってもいいものなのでしょうか?法に触れたり…少し不安で
あおいさん
そうですね、古銭はお金なので、自分で売るのは不安に思う方もいるでしょう。今回は、古銭の販売を個人で行ってもいいのか、売買するならどの方法がおすすめなのかについてご紹介します

古銭の販売は個人でもできる?

古銭は、プレミアがつくものだと数十万円~数百万円するものもあります。「古銭の販売を自分でやったら儲かるのではないか…」、そう考える方もいるでしょう。

しかし、古銭=お金です。古いものとはいえ「お金」である以上、いろいろと制約がありそうですよね。

ここでは、「そもそも古銭の販売を個人で行うことができるのか?」という素朴な疑問についてお答えしていきます。

古物商許可証は原則として不要

通常、アンティーク商品や骨董品を個人で販売する際は「古物商許可証」というものが必要になります。

古銭を扱うときには、この「古物商許可証」は原則として不要です。

  • 趣味で集めたコレクターズアイテムの古銭を額面以上の値段で売る
  • 古銭を安く仕入れて、それ以上の値段で売る(転売)

この2つのケースでは、古物商許可証がなくても販売することが可能です。しかし、1点気をつけなければいけないのが「美術的な価値があるもの」の場合です。

売ろうとしている古銭に、美術的価値がある場合には、骨董品や美術品を販売するときと同じように古物商許可証が必要になります。ただ、これはよっぽど国宝級のお宝のような古銭でない限り該当しません。

個人で集めた古銭を売る場合や、転売ビジネスとして古銭を安く仕入れて高く売るという場合には、一般的に古物商許可証は不要であるといえます。

古銭を売る方法

かなちゃん
古銭を個人で売るというのがOKなら、フリマアプリとかオークションでも売れますよね?
あおいさん
古銭を自分で売ろうと思ったら、気をつけなければならないポイントがあります。どこで売るのが正解か?についても解説していきますね

リサイクルショップ

古銭を売る手段として、気軽に利用できるリサイクルショップを思い浮かべる人がいるかもしれません。

しかし、リサイクルショップに行って古銭を売っているところを見たことがあるでしょうか?

実際、リサイクルショップの中には、古銭の買い取りを行っているところもあります。しかし、専門的な知識を持つスタッフがその店舗にいるかどうかわかりませんし、適正価格で買い取ってもらえるかは疑問です。

よって、リサイクルショップで古銭を売るのはあまりおすすめできません。

フリマアプリ

フリマアプリは、幅広い年齢層の方が利用していて、気軽に個人でネット上のフリーマーケットを開くことができる便利なアプリです。

プライバシーに配慮した配送方法がどんどん出てきて、安全に取引できるイメージが強いですね。

しかし、古銭はフリマアプリでの販売が不可になっているのです。

例えば、フリマアプリで有名なメルカリには違反出品の対象として以下のように書いてあります。

「現行流通している国内外の貨幣、通貨、仮想通貨」

つまり、現在も使用できる貨幣、通貨は出品できないということになります。出品してしまうと、違反出品とみなされ取り消されます。

また、記念硬貨も出品できません。記念硬貨は、例えば10万円金貨だと10万円分の価値があり、銀行で両替することができてしまうため、お金とみなされてしまうためです。

2017年~2018年ごろ、ニュースで「フリマアプリで1万円札5枚が6万円で売られている」などと話題になりましたが、いわゆるこの「現金売買」が横行したため、フリマアプリでは制約を設けることとなりました。

実は、古銭の中にも現在発行されている紙幣や硬貨と同じように使用できるものがたくさんあるのです。

「現行通貨」と呼ばれるものですが、財務省のホームページには以下のように記載されています。

【日本銀行券(紙幣)】
旧壱円券(大黒天:明治18年発行)
改造壱円券(武内宿禰:明治22年発行)
い壱円券(武内宿禰:昭和18年発行)
A壱円券(二宮尊徳:昭和21年発行)
A五円券(彩文模様:昭和21年発行)
A拾円券(国会議事堂:昭和21年発行)
A百円券(聖徳太子:昭和21年発行)
B五拾円券(高橋是清:昭和26年発行)
B百円券(板垣退助:昭和28年発行)
B五百円券(岩倉具視:昭和26年発行)
B千円券(聖徳太子:昭和25年発行)
C五百円券(岩倉具視:昭和44年発行)
C千円券(伊藤博文:昭和38年発行)
C五千円券(聖徳太子:昭和32年発行)
C一万円券(聖徳太子:昭和33年発行)
D千円券(夏目漱石:昭和59年発行)
D五千円券(新渡戸稲造:昭和59年発行)
D一万円券(福沢諭吉:昭和59年発行)

【貨幣(硬貨)】
5円黄銅貨(国会議事堂・穴無:昭和23年発行)
5円黄銅貨(稲穂等・楷書体:昭和24年発行)
10円青銅貨(平等院鳳凰堂・ギザあり:昭和26年発行)
50円ニッケル貨(菊・穴無:昭和30年発行)
50円ニッケル貨(菊:昭和34年発行)
100円銀貨(鳳凰:昭和32年発行)
100円銀貨(稲穂:昭和34年発行)
500円白銅貨(桐:昭和57年発行)
※令和元年12月25日更新

参考URL:https://www.mof.go.jp/faq/currency/07ad.htm

以上の紙幣18種類、硬貨8種類は現在使用できる「現行通貨」とみなされるため、明治時代に発行されたような古いお金であっても、現在でも使えるものはフリマアプリで売ることができません。

現在使うことができない大判、小判、穴銭などはフリマアプリで販売されていますので、そういうものであれば売ることができます。

しかし、個人で売る際はある程度の知識が必要ですし、配送の不備や破損のトラブルなどもあり、最適な方法とは言えないでしょう。

オークション

ヤフオクなどのオークションサイトでも、古銭が取引されているのを見かけます。

結論から言うと、オークションサイトでは現行通貨も取り扱っているので、売ることはできるでしょう。

発行数の少ない年の硬貨やコレクション目的で作られたプルーフ貨幣などが額面以上の価格で取引されています。

しかし、まったくの素人が値段もわからずにオークションに出品するというのは危険です。お手持ちの古銭がもしレプリカだったり、偽物だったりしたら…トラブルの原因になってしまうからです。

よっぽど古銭に詳しく、購入した古銭も出所がはっきりしているものであればそういう危険は少ないですが、それでも個人での販売になるためトラブルがまったくないとは言い切れません。

オークションでのトラブルの例として、売ったあとに偽物とすり替えられてしまい、「偽物だったから返金してくれ」と言われるケースがあるようです。

相手の顔が見えないオークションサイトでの販売は、常に危険と隣り合わせであることを覚えておきましょう。

買取業者

古銭の買取業者に依頼すると、専門的な知識を持つ査定員が古銭の1つ1つを丁寧に査定し、適正価格で買い取ってくれます。

古銭について知り尽くし、たくさんの古銭を見てきた査定員が、きちんと査定してくれるので安心できます。

プレミアのついた古銭は高値で買い取ってくれますし、個人で販売する方法と違って、トラブルの心配もありません。

買取業者をゴリ押しするわけではありませんが、古銭は高価なものだと数百万円もする大変貴重なコレクターズアイテムです。

変なトラブルに巻き込まれたり、損をしないためにも、安全に取引できる買取業者を選ぶのがおすすめなのです。

古銭を売るなら買取業者が一番安全

オークションでも高く売れる場合がありますが、これは一種の賭けみたいなところがありますね。それは、自分が思っているよりも安い価格で落札されてしまうことがあるからです。

その点、買取業者なら、古銭の適正価格を知っている査定員が正しい値段をつけてくれるので、状態の差はあれど、だいたい相場と同じ価格で買い取ってもらえるというわけです。

また、偽物やレプリカだった場合でも、きちんと見極めてくれるので安心してまかせることができます。

高値で買い取ってくれると思っていた古銭を見てもらったら、実は偽物やレプリカだったなんていうケースもあります。

しかし、偽物をオークションサイトで売ってしまってトラブルになるよりはずっといいですよね。

もし、古銭を適正価格で買い取ってもらいたい、またトラブルをできるだけ回避したいのなら古銭専門の買取業者に依頼するのが最適です。

【まとめ】古銭は個人で販売OK!トラブル回避なら専門買取業者に依頼しよう

古銭の買い取り方法まとめ
買取業者専門的な知識を持つ査定員が適正価格で買い取ってくれる。
業者に依頼するためトラブルが起こることはない。
リサイクルショップ専門的な知識を持つスタッフがいるか不明。
適正価格よりも安くなる可能性が高い。
フリマアプリ×現行通貨の取り扱いは不可。
記念通貨の取り扱いも不可。
売ることができる古銭もあるがトラブルが起こる可能性がある。
オークションサイト現行通貨でも売ること自体は可能。
適正価格で売れるかは不明。
知らずに偽物を売ってしまうなどトラブルが起こる可能性がある。

古銭は、個人で販売すること自体は可能です。しかし、フリマアプリでは現行通貨の出品は違法になってしまいますし、オークションサイトやリサイクルショップでは予想以上の値がつくとは限りません。

また、フリマアプリやオークションサイトは個人で連絡や配送を行うため、少なからずトラブルに巻き込まれる可能性があります。

その点、買取業者に依頼すれば適正価格で買い取ってもらえますし、トラブルの心配もありません。

古銭を安全に取引するには、古銭について詳しい査定員がいる買取業者に依頼するようにしましょう。

業者名買取方法対応エリア専門査定員知名度スピード対応代金支払いおすすめ度
第1位
出張買取
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